may's diary

猫と上海とデザインの日記

篠原一男と不思議な一日

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上海万博跡地にやってきました。

お目当ては上海当代芸術博物館。

超特急で建てられた建築群は遠目では堂々と、そしてとっても寂しげに並んでいます。

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近づいて見てはいけない程ガタがきてるけど、王樹の宁波滕头案例馆(写真左)だけは

相変わらずいい色合い。いつまでも見ていられる壁。

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万博敷地内をプラプラ散策して15分。ようやく目的地に到着。

北京みたいなだだっ広い道路はとっても苦手。

安藤さんや伊東さん等花形建築家が、スター扱いされてきましたが、

ここで篠原さんが展示会で選ばれたのは、とても驚きでした。

言ってしまえば表層的な建築家ではなく、

パッと見の印象で中国人受けはなさそうなのですが。

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初日は、篠原さんイズムを受け継いだ坂本さんや長谷川逸子さん

伊東豊雄さんまで来て講演会がありました。

これで中国人の心を掴んだような。

床には白の家1:1の平面図。

未完の家の1:1模型。

篠原一男を4つのスタイルに分けて分かりやすく伝えていて

今までの中国の展示会の中で一番良かったように思いました。

北京から迫さん、MADの馬岩松、非常建築の張永和がわざわざ上海まで

来ていたあたり、東工大の篠原さんを選んだのは大正解だった。

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なにげなく、前職MAOのボスも、インターン先の迫さんも東工大なので、

中国での東工大イズムは結構強いんですね。

そして私も少なからずその影響を受けてるのかな。

一番の驚きは、全く建築と無関係の知人から篠原一男という名前をよく聞くこと。

いつも花形のスター建築家しか聞かなかったから、なんだか嬉しい。

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そのまま家に帰るはずたったのに、地下鉄を2度も間違え、そして乗り過ごし。

ふと豫園駅に到着。

なんでこんなところに来たんやろと思いながら、豫園のスタバで一息。

もうすっかり生活に慣れすぎていたけれど、

今上海に居て、日本人建築家として存在してるんだと感じた一日でした。