北京ブティックの竣工検査
いよいよ、北京の物件がオープンすることになりました。
中国最大手のブランドリユースショップ。寺庫(SECOO)です。
委託販売でもあり、新品やビンテージ商品のセレクトショップでもあり、中古屋
的な店舗イメージを高級店へと改革したいとの希望でした。
会社名の寺庫にもあるように、何万点もの商品が集まる様子を表現できたらと、
中国の家具や鞄の角金具を外装のデザインとし、沢山の鞄が重なるようなところから
発想しました。
もともとは真っ黒。
高層マンションの1-2階なので、柱や構造壁が多くブティックとしては不向きでした。
基本売り場は2階なので、階段はとても重要でした。
向きを変えて吹き抜けで開放感を出しています。
床も什器も天井も黒かったので、白をベースに明るくしました。
外装の一部は内装にも続いています。
お客さんが座った目線では暖かく、でも全体的には白ベースで開放感を出すために
壁はグラデーションをかけてぼやっとしています。
家具も一つ一つ設計しました。
薄く軽く見えるよう、足元は浮かし、板材にも鉄板を挟み構造的に持たせています。
手摺やシャンデリア、電球のガラスも、一つ一つオーダー品。
扉一つの設計も、何度も揉めて、完成させた愛着があります。
初めて設計の相談をされたのは2年も前のこと。
本設計は5月から。
現場が始まってからは週一で通っていた北京。
最後になると思うと嬉しいやら、寂しいやら。
PMの史さんは5歳くらい老けた感じがしますが、やはり出来上がると嬉しい。
皆さんお疲れ様でした。