may's diary

猫と上海とデザインの日記

マルセイユで。ユニテ・ダビタシオン

ヨーロッパ大陸縦断。とうとう南仏までたどり着きました。

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ユニテ・ダビタシオン/Le Corbusier

戦災復興中のフランスで、国がモデル的に作った中所得者層向けの集合住宅で、

現代の集合住宅の原型と言われています。

今日はここに宿泊です◎もともと私は団チャーなので、わくわく。

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モデュロール君がいたるところに。

左の写真は、側面からみたユニテと太陽の位置を表しています。

有名なコルビュジエの5原則、ピロティ・水平連続窓・屋上庭園・自由な平面・自由な

立面、の代表的な作品。

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見た目は18階なのですが、メゾネットを多様につかっており、エレベーターは3層毎に

1回しか止まりません。3層で1階と数えるようです。

私たちが泊まれたのは8階。エレベーターでは8階だけど、最上階でした。

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部屋からは地中海まで見渡せます。

曇ってるけど、ちょうど夕日が沈むころ。

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お部屋はこんな感じ。

窓が全解放できてとっても気持ちいいです。

今日は近くのスーパーでピザとワインを買って、ゆっくり部屋で過ごしました。

かろうじてピザ屋のおっちゃんが英語話せて、ユニテは牢獄みたいで嫌いだって。

外からはそう見えるかもね。

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屋上には、庭園やプール、保育園がありました。

今はほとんど使われておらず、残念。

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当時はこの住宅の中で完結する生活があったんでしょうか。

屋上はコルビュジエの彫刻のような遊びがたくさん見られました。

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写真は3階部分。実際には7、8階くらいで、外観で言うと縦ルーバーのあるとこ。

ここは商業空間。ホテルの受付もここ。

建築事務所や服飾デザイナーのアトリエ等、会社として使われていたり、カフェや

書店、郵便局、小さなパン屋さんもある。

住民にとってはとても便利で、高層部にあっても商業としても成り立ってて面白い。

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マルセイユにはユニテにそっくりな集合住宅がたくさん建っていました。

でも外観や工業的・規格的なところだけを真似て効率的にしてるけど、

この団地の良さは内部の生活環境の作り方。

屋上が使われるようになれば、もっと良いのに。

これで、コルビュジエ祭り終了〜。

さすがでした、また逢う日まで〜。