こんなとこにも産業遺産
車を走らせて兵庫県の山の奥の奥、神子畑選鉱所へ。
明治時代に神子畑鉱山として栄え、最盛期は東洋一と言われてたよう。
当時は1300人も暮らし、映画館や一円電車も走っていたみたい。
今では全く想像できない、廃墟っぷり。
遠くに見えるのは、保安第一と書かれた看板。
それにしても、朽ちたコンクリート君は、なんでこんなに恰好いいんでしょう。
100年もの。付着割裂破壊しまくり。
当時の写真と、建屋が撤去されてしまった選鉱所跡。
閉山されて、人が去って、残ったのは穴ぼこだらけの山と、鉱石の道。
時代の流れに翻弄されて、なんだか恐ろしくもある。
使い捨てされたような廃墟なのに、美しい遺産と感じるのは、
徹底された建築物の機能美に、プラスされた人の生活の気配だと感じます。
橋マニアの私にとっては、鉄橋に萌え萌え。
今では設計できない手摺の低さが、いいバランス。